そろそろカワガラスが巣立ちを向かえそうなので、今週もしっかりブラインドを用意して繁殖の邪魔をしないように撮影に臨みました。

ここは去年も覗いたことがありますが、カワガラスは50m以上離れていたのにちょこっと顔を出しただけであっという間に飛び去り、それっきり待てど暮らせど来てくれなかった苦い経験があります。
とりわけ今は繁殖期真っ只中なので、こちらが姿を晒して繁殖放棄なんてことにならないよう、とにかく静かにブラインドに篭って待ちました。

さっそく親が餌を咥えてやってきました。が、巣に飛び込まず川の浅いところを走っていきます。

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そうこうすると、今度は堰堤の上で餌を咥えたままキョロキョロ。
何かを探している風情です。
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もしや、と思って対岸を双眼鏡で丁寧に探してみると・・・。


あら~!
もう1羽巣立っていたんですね~。
どうやら親はこの子を餌で呼び出そうとしている様です。
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カワガラスの雛。初見初撮りです。



雛は親がいた堰堤の上に行きたかったのか、堰堤に飛びついて脚だけでよじ登っていきます。
ほぼ垂直の壁面を・・・凄い脚の力です。
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どうにか対岸のもっと高い位置にたどり着きました。
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っと、親鳥の動きに目を戻してみましょう。

カワガラスの親は番いで行動していました。
どちらがオスかメスかわかりませんが、1羽が巣立った雛を見守り、もう1羽が堰堤の流れ落ちの裏にある巣に餌運びとしっかり役割を分担しているようでした。

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ブラインドだからこそ撮れる角度。
もしこの場所に体を晒したら、絶対に餌運びをしないだけでなく、間違いなく繁殖放棄でしょう。
こちらの姿が隠れているので、安心して15分に1度くらいの頻度で休まず餌運びを見せてくれました。

水飛沫にピントが取られてイマイチの描写ですがUPです。





さて雛のほうはというと。

しばらく対岸の藪の中でじっとしていましたが、親鳥に促され意を決したのか、ついに川に飛び出しました。
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雛もいきなり尻尾を立ててます。


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まだ泳ぎが上手ではありませんが、それでも水に潜って餌探しの動作をしていました。
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親鳥がやってきたので、給餌が撮れないかな~と期待しましたが、親は巣立った雛にはもう餌を与えるつもりがないようでした。
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小雨が降り続くあいにくの天気でしたが、カワガラスの子育てと巣立ちが見られてラッキーでした。